Microsoft、Windows 10 S搭載のモバイルノートPC「Surface Laptop」を発表
米Microsoftは5/2に行われたイベントにて、教育現場向けの新しいWindows 10のエディション、Windows 10 Sを搭載したモバイルノートPCを発表しました。その名もSurface Laptopです。これまでのSurfaceシリーズとは違い、マルチタッチディスプレイを搭載してはいますが、タブレットになることはありません。Microsoft初のクラムシェル型ノートとなります。過去のSurfaceシリーズの良いところをたくさん盛り込んだこいつを紹介していきましょう。
デザイン
これまでのSurfaceシリーズの特徴的な外観とは違い、Surface Laptopは一般的なモバイルノートにかなり似通った、良く言えば伝統的なデザインに回帰しているといった感じでしょうか。カラーバリエーションは、プラチナ、グラファイトゴールド、コバルトブルー、バーガンディの4色展開となっています。個人的にはバーガンディが気になっています。分かりにくいと思うので言い換えると、「ワインレッド」のことです。
パームレスト部にはきめ細やかな布素材のアルカンターラを採用し、肌触りが良くなっています。これはSurface Pro 4のType Coverに似ていますね。キーボードのキーストロークは1.5mmと充分です。外見上スピーカー穴は確認できないのですが、ちゃんとDolby Premium Audioに対応した高音質スピーカーを内蔵しています。1人でメディア視聴を楽しむ分には、もう外部スピーカーは必要ありませんね。
スペック
CPUには第7世代のIntel Core i5/i7プロセッサを採用。上位のCore i7搭載モデルでは、高性能なIntel Iris Plus Graphics 640を搭載したモデルを選択できます。この時点で私のメイン機のスペックを超えてきているので、これを書いている私はグヌヌ…状態です。メモリは4GB/8GB/16GBから選べますが、いまどき4GBでは足りなくなるシーンが多いですし、Macのように8GBが標準になってもいいと思います。ストレージは、128GB/256GB/512GBのPCIe接続の高速SSDになっています。
ディスプレイは、お馴染みのアスペクト比3:2の10点マルチタッチ対応13.5インチディスプレイです。別売りのSurface Dialを使えば、一層創作活動が捗ります。解像度は2256x1504となっています。タブレットにもなった従来のSurfaceシリーズならまだしも、純粋なノートPCとなった本機には、アスペクト比16:10のより美しい比のディスプレイを搭載して欲しいところでしたね。また、ディスプレイの上には、Windows Helloに対応したwebカメラも装備されており、他人にパスワードを盗み見られることなくロック解除が可能になっています。
拡張インターフェイスは、フルサイズのUSB 3.0、映像出力用のmini DisplayPort、3.5mmヘッドフォンジャック、充電用のSurface Connectとなっています。そろそろ映像出力はUSB-C/Thunderbolt 3に移行したほうが馴染みやすいと思うのですが、まだまだmini DisplayPortも現役なのでしょう。(使ったことないけど)
外形寸法は、
308.1mm x 223.27mm x 14.48mmとなっており、重量は1.25kgとなっており、13インチ級のノートPCの中ではかなり軽量です。薄型ボディとは裏腹に、バッテリーはなんと14.5時間も長持ちします。
無線関係では、IEEE802.11acに対応した高速なWi-Fi通信、Bluetooth 4.0 LEなどに対応しています。
OSは、冒頭でも書いた通りWindows 10 Sですが、米国内では年内ならWindows 10 Proへ無償アップグレードできるとのこと。
価格は1番安いモデルで$999から。これまでSurfaceシリーズはコスパが悪いイメージが強かったのですが、この点に関してもかなりリーズナブルになりましたね。嬉しい限りです。
新しいSurface Laptopは、これからのWindowsノートを牽引する良い見本となるでしょう。非常にバランスが取れた構成、優れたデザインで、Apple厨の私でも思わず欲しくなってしまいます。(お世辞抜きで)国内でも手に入りやすい価格で登場することを願いながら、今回はここでお別れにします。みなさん、また次の記事まで、さようなら〜。